2月に眺めた本

集団の再生―アメリカ労働法制の歴史と理論

集団の再生―アメリカ労働法制の歴史と理論

ゲーム理論とか経済学の道具を使って労働法的に労働組合の存在意義を立証する本。法と経済学ってリバタリアンばっかりで右翼的だと思っていたが、道具っていうのは使い方によるんだなと再認識した。この本の中でコースの定理が出てきて調べてみたら面白くて勉強になった。

国際立憲主義の時代

国際立憲主義の時代

岩波新書『人道的介入』の著者の本。イラク開戦が国際法学に与えた衝撃を、冷静に分析。だけどなんかすっきりしない。

キャリアラダーとは何か―アメリカにおける地域と企業の戦略転換

キャリアラダーとは何か―アメリカにおける地域と企業の戦略転換

ニューエコノミーのもとで低賃金で昇給が望めない職が広まる中、いかに自主努力で昇任し昇給していける制度を設計するか、また、それが雇用主にも益となることを示す、保育・製造・看護などの分野でのアメリカの経験を紹介する本。なるほどねぇ。

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?

読書は脳をどのように変えるか。読字障害者の可能性も示す、読書好きの文科系人間も面白い脳解剖学の本。

ポスト戦後社会―シリーズ日本近現代史〈9〉 (岩波新書)

ポスト戦後社会―シリーズ日本近現代史〈9〉 (岩波新書)

1960年代ぐらいからの日本の歴史。高度成長がいかに日本の将来を犠牲にして成り立っていたのか、同時代史として将来の歴史を見通すために皆に読まれるべき本だと思う。