歴史/物語の哲学
- 作者: 飯田隆
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/01/15
- メディア: 単行本
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でも、この人はどの哲学者にも容赦しなくてそれが面白いけど、ではこの人自身の理論的立場って何なのだろう。いつか明示してほしいものではある。
あと、相対主義が本質主義に陥るメカニズムがよくわからなかった。必然的にそうなるものでもないように思うのだけど。相対主義にある特殊な立場が加わったときにだけ本質主義的絶対主義に陥るんじゃないだろうか。
北川東子「歴史の必然性について」は、歴史についてのエッセイみたいなものを書いていたけど、我々は生きるために歴史を必要としている(歴史が我々を必要としているのではない)というベンヤミンのメッセージはなかなか感動的でもある。でも、歴史なんて知らなくてもほとんどの人は生きていけているのだが、それについてはどう考えるのだろうか。