岡真理『アラブ 祈りとしての文学』

アラブ、祈りとしての文学

アラブ、祈りとしての文学

まだ読んでいる途中だが、非常に素晴らしい。
パレスチナ文学の研究書だが、現下のガザ虐殺の状況下で読んでいると1ページ1ページごとに震えるような洞察がある。(昨日、ガザ虐殺を中止したとの報道があった。)
発行は昨年12月20日だが、まるで今の状況を予期していたかのよう。
虐殺が起きているような悲惨な状況の中で、文学はどんな役に立つのかという文学の大問題に回答している普遍的な射程を持った本である。日本にもこうしたパレスチナ文学の研究者がいるというのは、それだけで非常に貴重なことだと思う。

たぶん、オバマが大統領になってもアメリカのイスラエル政策は変わらないだろう。これまでのところ、オバマイスラエルの攻撃を黙認しているからだ。だが、とりあえず私はイスラエルとブレアとオバマに手紙を送った。